J2 第42節 ジェフユナイテッド市原・千葉vs栃木SC フクダ電子アリーナ 

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ルヴァン決勝も終わり札幌のサッカーに大目標がなくなった頃合。日常の仕事も繁忙期で休日に今ひとつ張りがなくいつまでも寝腐っていられそうな中、これでは何の気分転換にもならぬと思い立って近場のJ2最終節を観に行こうと決めた。柏や横浜FCは既に完売、ヴェルディは味スタに新鮮味が無いので、まだ見ぬフクアリへの参戦を決めた。千葉さんはKappa仲間として勝手に親近感を持っているし、栃木には札幌ユース出の榊くんもいるし、全く見るべきものがないということもないだろうと。佐藤勇人選手の引退試合ということを目にしたので、あまり満員間近なら遠慮しようかと思ったのだけど、チケットに余裕がありそうだったのでお邪魔することに。

札幌サポにとってフクアリといえば何と行っても2016年のあの試合だが、当時現地観戦を始めたばかりの自分が夏以来唯一行けそうだった近場だったにも関わらず、仕事と被ってしまい行けなかったのである。よってフクアリの地に立つのはこれが初めてだったが、蘇我駅から程近い立地といいピッチとの距離感といい、素晴らしいスタジアムだった。おこがましい言い方にはなるが、早々にJ1に戻ってきてほしいと思った。

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いつかのFC東京vs磐田以来の中立地。スタンドに座ってのんびりと見物できるのはスポーツ観戦の本来の味というか、チームをサポートする実感がない変わりに、ストレスの無い程良い非日常を思い出させてくれた。タッパー持参で大盛りになる有名な喜作のソーセージ盛りなどを頬張りながら、そこそこ寒いのでビールは自重しながらキックオフを待つ。

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最終節は全試合同時キックオフなので、スマホDAZNに繋ぎ、Jゾーンプラスでの全試合ザッピングを片耳イヤホンから聞きながらのインタラクティブ観戦と洒落込んだ。播戸氏のトークがやかましかったり(そこそこ面白かったけど)、どこかのチームの大量得点ばかりが耳に入り、現実の試合にあまり集中できず気づいたら栃木が先制していたが、榊くんの奮闘や、佐藤勇人選手の最後の舞台を見届けながら…終盤の展開は、二転三転の息もつけぬ落ち着かなくも面白くてたまらなかった。ここ数年のJ2最終節は、本当に面白い。結果的に栃木は残留を決め、あえなく降格圏に沈んでしまった鹿児島。職場の鹿児島サポの方の顔がよぎる。プレーオフ圏まであと一歩届かなかった水戸。果敢に攻めた結果がすべて悪い方向に行ってしまった京都。昇格を決めた横浜FC。そして、引退試合に花を添えることはできなかった千葉…。ユンさんのもとで再起となるだろうか。

あの日から三週間も経とうとしている今、この記録を書いている。J1参入プレーオフは大宮、甲府から脱落し、山形もこぼれ落ち、最後は徳島と湘南の対戦に。徳島の先制点と、湘南を翻弄した前半から行けると思わせてくれたが、結局クリスラン投入からの潮目を変えることができず、昨年に引き続き入れ替えは2枠にとどまることになった。地方が増えてほしかった自分、徳島を再度訪れたかった自分にとっては苦い結果となったが、昨年の磐田同様、湘南を讃えるよりない。それにしてもJ2には厳しいレギュレーションである。J1のレベルを保つためなのだろうが…昨年ぎりぎり残った磐田が今年沈んだことや、大分がチーム力で躍進したことを考えると、今日の徳島のようなチームが上がることでそこまでリーグのレベルが落ちるとは思わないのだが。札幌サポの自分としては、湘南には勝てたが大分にはダブルを食らっていることを考えると、湘南が残ってくれた方が自チームのためには良かったかも、くらいに考えるしかないだろうか。来年のことは分からないが。とにかく、シーズンは終わった。中立地に来ると、自分にはサポートするチームがあるのだという当たり前の事実を再確認できる。新鮮な気持ちを持って、また赤黒を追えそうだ。

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ところで柏の試合をもし観に行っていたなら、それはそれですごい試合の証人になれていたかもしれない。

入場者数:13,358人

SA自由席大人