2023シーズンを振り返って

2020(1st)、2021(2nd)とユニを連買いしてしまっていたので暫く控えるつもりだったが、完全モノトーンの3rdユニに惹かれすぎてオーセン購入。夏場は着にくい白だが春先の遠征で黒のハイネックに重ねて愛用していた。

2023シーズンの初現地参戦は3節のAWAY新潟戦から。2017以来の新潟。あのときは現地参戦はじめてまだ数試合目で、ユニすら持ってなかった。まだまだ新参の部類だけど、あれから随分場数を積んだものである。開幕2試合がしょっぱかった分、この試合はドローだったものの良い内容だった。青木、ゴニといった昨季終盤活躍した面々や、新戦力の浅野も初ゴールを上げ、今後に期待を抱かせた。

ルヴァン開幕はKITENさんにて。居合わせた札幌サポの先輩2名と酒の入った観戦はなかなか面白かった(結果はゴールレス)。

次の参戦は実は未到達だったヤマハスタジアム(ルヴァン)。現地観戦を始めてからなかなかタイミングが合わなかったのだが、カテゴリを異にして初来訪の機会を得るとはサッカーの不思議なところである。ゴール裏に入ったものの雨と寒さで気力が充実せず、そろそろ(気持ちが)若い人に譲るべきなのかもしれないな、等と弱気な気持ちも覗く反省の多い遠征だった。終盤に勝ち越すことになるこの試合、立て続けのCKの際にゴール裏を煽ってくれたミランの姿が印象的だった。出間くんとの混同ゴール、ナイスだったよ。

ルヴァンが続く。この三ツ沢は勝てず。

続けて、久しぶりのAWAYセレッソ戦。最近の大阪遠征は吹田が多かったので、セレッソは2017以来、当時は改修前のキンチョウだった。金子と駿汰のゴールで格別の勝利。桐耶の快進撃はこの辺りからだったか。

ルヴァンのHOME鳥栖戦はフットニック恵比寿で観たのだが、このとき隣に座った大学院生の男の子が面白かった。

鳥栖サポですか?」

院「いえ、■■サポなんですが、最近チームがマンネリなんで観ても面白くなくて…こっち観た方が面白いかなって」

「気になる選手がいるとか?」

院「実はちょっと大学サッカーやってたんですが、鳥栖の●●選手が知り合いなんです」

「マジですか」

院「札幌の▲▲選手もよく知ってます。今日出ますかね」

こんなこともあるんだなあ。先のKITENさんといい、今シーズンは一期一会に恵まれた年だったかも。試合はスパチョークの来日初ゴールもあり4-1で札幌が快勝。彼は隣に座れて楽しかったです、と私を喜ばせるようなことまで言って去っていった。ソーセージの一皿でもおごってあげればよかった(笑)。

この頃は札幌の得点力が爆発していたのだけど、たとえば4-1で勝った横浜FC戦も浅野のゴールで追いつくまではかなり怪しい試合運びをしていたりで、得点数の割に会心の勝利と断言できない微妙な気持ちでいた。もちろん表面上は大勝に浮かれてしまう部分もあって、そうならないようにとブレーキを掛け続けるような日々だった。

そんな「危うい勝利」の権化ともいえるような試合が日立台。確か台風もあって参戦するか迷った覚えがあるのだけど、超大味試合…いや、そんな口悪く言ってもしょうがないか。大スペクタクルを目撃できて幸運だったと思う。得点者9名が皆異なる日本人だったというのも珍しい。

台風ではないが強雨の試合だったのが福岡戦。ポンチョが体に張り付くような湿度の試合は尻すぼみ系逆転負け試合。今の戦術になってからとかく夏場はこういう内容の試合が多い気がするが、おそらく戦術だけが理由ではないのだろう。

盆の帰省中に鳥栖戦に参戦。浅野に久々のゴールが生まれ、勝てなかったものの少し気持ちが上向いたのを覚えている。ただ、その後の酷暑の京都戦は完敗し、去年も京都戦は負けたなあ…退場者のいない今年の方が苦戦してるなあ…等、弱気が頭をもたげるように。

ルヴァンは8強に残ったものの、マリノス戦はアグリゲートでひっくり返されてあえなく敗退。今季の三ツ沢は(横浜FC戦に行けなかったので)個人的に連敗となった。

なんと、この9/10を最後に札幌戦の現地参戦はお終い。今季終盤に関東の試合が少なかったし、最後の味スタ(勝利)も仕事と重複して行けなかった。今季もけが人続出のなか中位に持ちこたえたのだから良いのだけど、終盤に盛り返した昨季に比べ明確に上向きな気持ちになれず、まるでルヴァン準優勝のない2019シーズンのような尻すぼみ具合だった。こういう気持ちにまみれるのも、J1定着後の新たな苦しみとして乗り越えていかなくてはならないのだろう。そういうときの処方箋も既に知っていて、中立の試合をいくつか生観戦して(何故か清水vs大宮を観にわざわざ日本平まで行ったり)自らの応援しているチームの存在を再認識したりしていた。

現時点で小柏、駿汰の国内移籍が確定した。金子はGNKディナモザグレブクロアチア)で調子を上げ、完全移籍が濃厚である。2024は明確な入れ替わりの年となる。ミシャが続投すると仮定して(現時点で確定の報が無い)、戦術理解に時間のかかるミシャ戦法において選手の大幅入れ替えは非常にハイリスクである。しかし、結局のところ後ろ向きの戦術で延々と残留争いを繰り返すよりも、ある種身に余るほどの最先端の戦術で苦労しながらも若手選手を呼び、育て、売り、資金を得、クラブの体力を少しずつ上げていくところに可能性を見出すプロビンチャが今の札幌なのだろう。たとえば甲府はJ2ながら天皇杯さえ獲得した。いつか札幌がカテゴリを落とすことがあっても、ときにこんな成果を上げる可能性を持っていたら素晴らしい。有望な選手が毎年来てくれる今の流れを、ミシャ紀から先の未来でも続けていかなくてはならない。

上記の大学院生はチームのマンネリ化を嘆いていた。幸か不幸か、来季の札幌は半ば強制的にマンネリでは居られない。覚悟を持って、入れ替わりの年たる2024シーズンを迎えることになる。