J1 第12節 サガン鳥栖vs北海道コンサドーレ札幌 ベストアメニティスタジアム

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水曜夜20時キックオフの鳥栖アウェーというハードルの高い一戦だったが、GWに休みを一日追加して参戦。九州アウェーは元々長崎を予定していたのだけど、8/1は仕事で100%行けないため鳥栖アウェーに切り替えた。この後長崎や福岡も回り充実した旅となったのだけど、この試合一点に絞っても大変に濃い内容だった。

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W杯に伴う超絶過密日程のなか、今節の札幌は前線3枚のレギュラー(都倉、三好、チャナティップ)を全温存し、内村、早坂、宮吉を送り出した。8戦負け無しの好調のなかで、遂に思い切った一手を打ったミシャ監督。特にリーグ戦で出番のなかった内村に期待するところは大きかったが、前半早々怪我で引くことに。0-0で折り返した後半序盤に、自陣でのパスミスから鳥栖に先制される最悪の流れ(下位に沈む鳥栖にとっては数試合ぶりの得点だった)。なかなか攻撃の形が作れず、ハードルの高い遠征は完敗で終わるかと思われたが、この男がすべてを変えた。


こんな上手い話があるだろうか。サブのサブであったジュリーニョが、5分間に2点を叩き込み、試合をひっくり返した。2016年にチームに加入し、J2でインパクト絶大のゴールを多数生んでいたジュリーニョは、昨夏のアキレス腱断裂でチームを離脱していた。その間にチームはすっかり成長し、なかなか出場機会を得られなかったジュリーニョ。どちらのゴールもゴール裏の目前で打ち込まれたこともあり、見事なインパクトであった。

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このまま逆転勝利を上げた札幌のヒーローはもちろんジュリーニョ。インタビュー対応のために試合後のチャントに参加できず不貞腐れていたそうだが、上の写真の後にゴール裏に挨拶に来てくれ、喝采を浴びていた。ジェイも間もなく怪我から帰ってくるだろうし、そう簡単にレギュラー奪取とは行かないだろうけど、腐らず頑張ってほしい。

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しかし鳥栖は、小さな駅にスタジアムが隣接し、駅内のカフェにはユニフォーム売場も併設していて、サッカーの魅力が詰まった素晴らしい街だった。J2からのし上がってJ1に定着し、豊田などの日本代表も輩出した鳥栖は、見習うべき先輩である。今、札幌は急成長の坂を快速に駆け上がっているが、遠くない将来にまた壁に当たるはずである。そのときに過度なプライドに浸らず、見上げるべき存在を忘れずに認め、謙虚に振る舞えるかどうかが、肝要になってくるだろう。

入場者数:7,377人
アウェイサポーター席