蹴球バターサンド

北海道コンサドーレ札幌を遠巻きに応援するバターのブログ

J1 第30節 FC東京vs北海道コンサドーレ札幌 味の素スタジアム

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やっと、アウェーで勝てた。

後半アディショナルタイムは4分。大声援でホイッスルもよく聞こえない中、紛れなく試合が終わったのだと分かった瞬間は、嬉しさも安堵も通り越して、ああ、勝ったんだ…と、全身から力が抜けて、半ば放心状態のように立ち尽くしてしまいました。やがて選手たちがゴール裏に向かってくると、少しずつ嬉しさの実感が湧いてきました。19時から青山でライブを観に行くことになっていて、本当は試合終了後すぐに味スタを駆け出さないと間に合わなかったのだけど、あの瞬間はそれも忘れて選手へ拍手を送り、すすきのへ行こうの大合唱では自然と密集地帯に駆け込んで、見知らぬ方と肩を組んで歌い跳ねました。インタビューを受けていたジェイ選手が遅れてやってくると、また拍手して。

生涯の現地参戦の中でも記憶に残る勝利の一つになるでしょう。

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昨年度からようやくサッカー現地参戦というものを始めた自分にとって、ゴール裏はやはりどこか敬遠してしまう場所でした。ずっと飛び跳ねて歌えるわけでもないし、試合内容も良く見えないし。8月の帰省時にマリノス戦で初めてドームでゴール裏に入ってみたくらいです。ただ、関東在住で必然的にアウェー観戦が多くなるなか、やはり相手チームの観客に混じって観戦することに、次第に違和感を覚えるようになってきました。Jリーグアプリで当てた招待券で観に行った神戸、広島がどちらもホーム(相手チーム)自由席で、札幌を応援しているはずなのにその感情を表に出せない状況に次第に歯がゆい思いを抱くようになっていました。近場で観に行きやすい東京戦のチケットを迷わずアウェー自由席(札幌のゴール裏)にしたのは、そういった事情からです。

そうは言ってもゴール裏に不慣れな私。正直、味スタの2Fのスタンドから観ようと思っていました。実は5月の新潟戦も同じような思いから、アウェー自由席の真上にある2Fスタンドから遠巻きに応援したことがあったのです。折からの雨で確実に濡れそうだったことも、その思いに拍車をかけていました。しかし味スタのアウェーゲートに入ると、札幌のゴール裏住民と思われる方がコンコースで必死に呼びかけをしていました。できるだけ1Fに詰めてほしいと。これは、結構無茶なお願いだと思いました。子連れの方や高齢の方も居るだろうし、ましてこれだけの雨だと2Fに行きたがる方も多いだろうと。私は幸いぼっち参戦でしたし、初心者なりに川崎戦の豪雨で鍛えられ、雨合羽もちゃっかり用意してきていたので、最前列とまでは行かないまでも、進んで1Fに入らせていただきました。

後からTwitter上の反応やDAZNで下田さんや都並さんが札幌の応援に触れられていたことを確認しましたが、とにかく、この試みは完全に奏功していたと思います。こういったことの積み重ねが総じて生み出していた札幌サポの熱量が、とかく東京と段違いなのです。東京も絶対過去に経験してきているであろう全力応援の一例を札幌がやっているに過ぎないとも言えるのでしょうが、だからこそ、この試合においては、それも試合を分ける要因になったと思います。試合前から負ける気がしなかったですし(ネガティブ志向の私ですら)、一点返されてもさして消沈しなかった。試合前には調布にスティングのエコーを轟かせ、東京のYou'll Never Walk Aloneがか弱い声量で繰り出されるとすぐさま「聞こえねーよ!」のブーイング。そしてGO WESTのメロディーでかき消しにかかる札幌サポ。畳み掛けるような応援の連鎖は、これがチームの勢いというものなのかもしれない、と手前ながら強く実感することができました。そしてコレオ。ドーム最終戦の様子を動画で見る度に一度やってみたいと思っていたので、はからずもアウェーで参戦できてとても嬉しかった(私は1F右端の赤区画にいました)。


札幌のチームスタイルには、明確な色が出てきているように思います。堅守、ポリバレントかつ高身長の選手を集めたハイボール戦術。一方でチャナティップの推進力や小野の流動性も備えており、セレッソ戦の菅や磐田戦のヘイスのゴールのような形も持っています。サブが出てもこのサッカーができるくらいの厚みが生まれて、アウェーで問題なく戦えるくらいに戦術が浸透すれば、残留以上のところにいけるのではないか、とどうしても考えてしまいますが、そのためにもまずは残留。まだ何も成し遂げていません。あと4試合、参戦できるのは清水戦のみとなってしまいましたが、このチームの勢いが16年ぶりのJ1残留を勝ち得ることができるのか、最後まで見届けたいと思います。

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入場者数:16,817人
アウェー自由席(前売)
2,300円