J1 第26節 川崎フロンターレvs北海道コンサドーレ札幌 等々力陸上競技場

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なかなか言葉にするのが難しい試合となった。大敗した事実はともかく、同伴者が居た都合や指定席が取れなかったことからビジター席に居られず、南寄りとはいえ川崎サポに囲まれながら応援していた身として、その状況で選手を後押しできず、かつゴールが決まるたびに周囲の大歓喜、はしゃぐ子供、札幌への憫笑(これは私にそう見えただけかもしれない)に包まれる様に、強い悔恨を感じた。

座った席の都合上周りの川崎サポも比較的ライトなサポーターと思われ、最近札幌って強いの?と試合前に歓談している様子が伺われた。彼らの短期的な結論では、札幌は弱い、上位に居るのはまぐれ、となってしまうだろう。そしてその半分は現状、冷徹な事実である。将来的に、これをフロックでないと言い切ることができるよう、私は遠巻きでも応援を続ける。

0-6のときに一段と札幌の声量が上がったバビロンの河のチャントは、胸を打つ迫力があった。ライトな川崎の方々も、ハッとして南側をちらりと一瞥していたように見えなくもなかった。

何も恐れず

胸を張り戦え

オー札幌 …

このチャントのさなか更なる一撃が決まり、神はどこまで試練を与えるのかと途方に暮れた。そして、7-0で勝つというのはどんな気分なんだろうかと思った。札幌は快勝してもせいぜい3-0というところであり、ACLや優勝を目指すチームになるならば、同じように上手くいかないチームと対峙したときにも、無慈悲に叩き潰す胆力が必要だろう。大勝ムードのなかでチャンスを得た若手が、ここぞとばかりに初ゴールを叩き込むギラツキも欠かせまい。そうなったときに、私はどうしても敗者の気持ちを案じてしまう。人をそんな目に遭わせることは、できれば避けたいと思ってしまう。しかし、それでは上に行けないのだろう。チームのステップアップを臨むのであれば、私もそれに見合う胆力を持たねばならない。今回の悔恨を忘れずに覚えておけば、将来的に幸せを勝ち取ったとしても、そのなかには少々の苦みを感じることができるだろう。その方が、人間的には大きなサポーターになれるはずだし、そういうサポーターを抱えたチームこそが、ビッククラブへと成長していくのだと思う。

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入場者数:22,522人

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