JリーグYBCルヴァンカップ グループステージ第1節 横浜Fマリノスvs北海道コンサドーレ札幌 ニッパツ三ツ沢球技場

札幌の現地観戦を本格的に始めた2016年8月の横浜FC戦以来の三ツ沢。ナイトゲームということで前回の浦和戦をもしのぐ寒さではあったが、そういうときこそ進んでゴール裏に飛び込みやすい。

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三年前にビジター寄りのメインスタンドで観ていたときとはまるで違う景色。遠巻きに見ていたチームを、今はサポートしているという実感が込み上げる。
期待のルーキー檀崎や岩崎、新加入の中野、帰ってきた中原が先発。後半には生え抜きの濱、藤村、中村も投入された若手中心の一戦において、結果を出したのは年長のジェイだった。相手GK朴の不用意なパントを回収すると、中野のアシストからジェイの巧みなタッチがネットを揺らして先制。後半にジェイが得点したときのゴール裏との応酬は、何度体験しても爽快である。


その後は去年札幌で活躍した三好をはじめマリノスメンバーに中盤を制圧されたこともありほぼ一方的な攻撃を受けるも、何とか一点にしのぎドロー。思えば三年前の初観戦時はJ2での好調の中にあって久しぶりの敗戦、昇格後のマリノス戦は見に行けなかったが結果は0-3の完敗だった。カップ戦でメンバーを落とす中で、三ツ沢でドローに持ち込んだ。これもまた一つの新しい景色。

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入場者数:6,531人

Vサポーターズシート

J1 第2節 浦和レッズvs北海道コンサドーレ札幌 埼玉スタジアム2002

まだまだ寒い3月頭の試合観戦は、屈指のアウェー埼スタで浦和相手に完勝を飾るという、忘れ得ない試合となった。

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試合開始後、すぐに浴びた山中のフリーキックが大きく枠を外れて札幌の攻撃に転じると、そのわずか数秒後には新加入FW鈴木武蔵の得点が決まっていた。電光石火だった。同じく新加入のアンデルソン ロペスを起点とした一連の流れは、何度でも観たくなるような見事なコンビネーションで、これが札幌の今季一点目となると、期待は否応なく高まった。

その後も浦和を内容的にも圧倒し、チャナティップのパスカット・スルーパスから武蔵の二点目。


後半は若干守勢に回る時間もあったものの、全体的には札幌ペースのまま2-0で試合をクローズ。浦和が新シーズンの準備に上手く行っていなかった面を差し引いても、札幌の歴史にまた一つ新たなページが加わった、そんな一戦だった。二年前に浦和に見せつけられた華麗な攻撃を、同じ監督の率いる札幌が今度は浦和に見せ返す。こんな絵が観られるのもJ観戦の醍醐味とも言えるし、単純な嬉しみだけではなく幾ばくかの苦さを伴うのもサッカーと思う。

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入場者数:41,109人

ビジター自由席

第97回全国高校サッカー選手権 準々決勝 青森山田高校vs矢板中央高校 等々力陸上競技場

閉塞した正月休みの打破と札幌加入内定の檀崎君見たさも手伝い、初めての高校サッカー選手権現地観戦。準々決勝ということもあり注目が高まっていたのか、なかなかの人出だった。雲ひとつ無い好天だったがこの時期の日陰2Fスタンドはさすがに寒く、手袋とカイロが役に立った。

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試合は青森山田高校が2-1で逆転勝利。全得点がロングスロー起点という、J観戦ではなかなか見られない展開でそれはそれで面白かった。矢板中央のFWの子が圧倒的で試合は劣勢だったように思うけど、それでも競り勝つ粘り強さがあったからこそ優勝までこぎつけたのだろう。

続けて開催される第二試合も観られるチケットだったが、寒さもあり足早に退散。次にここを訪れるとき、檀崎君がピッチに立つことがあれば面白い。

はじめに②

札幌生まれ、東京在住。北海道コンサドーレ札幌を遠巻きに応援しています。

基本的には札幌サポ一個人としての観戦記録程度で、専門的な内容はありません。現地観戦は2016年8月から。コンサのことはずっとネット上で結果を追う程度だったのですが、2016年8月の三ツ沢以降、折にふれてスタジアムへ足を運んでいます。

当初はスタンド観戦ばかりで、ゴール裏の方々は凄いなぁ自分にはとても…と思っていましたが、この前の湘南戦ではゴール裏でチャントを歌っていたらキックオフに気づきませんでした。

 

セルフ札幌チャント(2018年10月更新)

ときどき札幌チャントをピアノで弾きます。

  • カルナヴァルの始まり

ちょっとだけバビロンの河とスティングをミックスしています。

  • Moon Over the Castle

これはチャントではないですが、関東在住サポとしてはたまにホーム観戦すると入場曲も結構印象深いのです。

  • 赤黒の勇者~俺たちの札幌

俺たちの札幌はもう少し勇壮なヴァージョンも弾きたい。

 

その他過去記事


J1 第30節 湘南ベルマーレvs北海道コンサドーレ札幌 Shonan BMW スタジアム平塚

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おそらく今季最後の観戦、アウェー湘南戦。平塚駅から歩いてスタジアムへ向かったが、商店街は湘南の旗がはためき、趣は少し違うが鳥栖を訪れたときに似た温かみを感じた。電車が少し遅れたため着いた頃にはゴール裏はほとんど隙間がなかったので、深く考えずにとりあえずスタグルを謳歌。戻って通路をうろうろしていると、中心部の最後部付近に運良く入れるスペースがあったので、ちゃっかりと陣取ってチャントに参加した。一つ前のマリノス戦では日産スタジアムの形からアウェーエリアが幅広に分散してしまい、中心部が遠くて今ひとつ満足に叫べる状況になかったので、今回は前も後ろもチャントという東京戦以来の一体感が心地よく、憂さを晴らすように声を張った。私は跳ねたり腕を突き上げたりはどうにも苦手なのだが、声を出すだけなら割合臆さず続けることができる。

象徴的な出来事は、必死にチャントを歌っていたら、いつの間にか試合が始まっていたことである。キックオフの笛が聞こえなかったのもあるが、それほど応援に夢中になっていたのだろう。ゴール裏を敬遠していた昨シーズンからは考えられない変化である。

内容的には湘南を圧倒しながら一点が遠く、ワンチャンスを決められ先制を許す展開となってしまったが、後半早々CKからジェイが押し込み追いつく。その後FKからのサインプレーを鮮やかに決められ勝ち越されたが、カウンターからチャナティップのシュートが相手に当たってゴールに吸い込まれ、ドローに持ち込むことに成功した。
 
後半にゴールが決まるということは、目前で歓喜が起こることを意味する。選手が駆け寄ってくる瞬間は、現地ゴール裏観戦の醍醐味の一つといって良いだろう。それが二つ見られたことは格別だったが、欲を言えばもう一つ見たかったところではある。ただ、川崎・横浜と勝てない観戦が続いていたので、このドローは久しぶりに視線を落とさないで帰路につける遠征を提供してくれた。個人的に、昨年のアウェー広島戦の後の感情に、少し似たものを感じた。

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入場者数:11,982人

アウェイサポーター立見

J1 第29節 横浜Fマリノスvs北海道コンサドーレ札幌 日産スタジアム

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繁忙期へ足を突っ込みかけている時期の金曜夜開催、早く仕事を切り上げられる一日になるか微妙な情勢だったが何とか試合開始に間に合った。噂通りに巨大な日産スタジアムは確かに反対側のゴールが見にくいが、陸上トラックのある他の競技場も似たようなものと思う。そこまで不便は感じなかったが、観戦に慣れる前の私なら面食らったかもしれない。


試合はというと札幌がネットを揺らしても立て続けのオフサイドでなかなかゴールが決まらず、三度目の正直でジェイが巧みなシュートで先制。しかしマリノスに前半のうちに逆転され、後半も覆すことは叶わず。最終的に二倍以上のシュートを打たれたことを考えると、都倉・宮澤・福森をサスペンションで欠いた影響はやはり小さくなかったか。川崎戦の惨敗の後、それでもゴール裏から声援を送りたくてすぐにチケットを押さえた試合だったが、そう簡単に勝てるほどJ1は甘くない。そもそも今シーズンまで一度も勝てなかったマリノスである。去年の0-3敗戦を顧みれば、否応なくチームの進化を感じられる。

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入場者数:19,124人

ビジターサポーターズシート

J1 第26節 川崎フロンターレvs北海道コンサドーレ札幌 等々力陸上競技場

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なかなか言葉にするのが難しい試合となった。大敗した事実はともかく、同伴者が居た都合や指定席が取れなかったことからビジター席に居られず、南寄りとはいえ川崎サポに囲まれながら応援していた身として、その状況で選手を後押しできず、かつゴールが決まるたびに周囲の大歓喜、はしゃぐ子供、札幌への憫笑(これは私にそう見えただけかもしれない)に包まれる様に、強い悔恨を感じた。

座った席の都合上周りの川崎サポも比較的ライトなサポーターと思われ、最近札幌って強いの?と試合前に歓談している様子が伺われた。彼らの短期的な結論では、札幌は弱い、上位に居るのはまぐれ、となってしまうだろう。そしてその半分は現状、冷徹な事実である。将来的に、これをフロックでないと言い切ることができるよう、私は遠巻きでも応援を続ける。

0-6のときに一段と札幌の声量が上がったバビロンの河のチャントは、胸を打つ迫力があった。ライトな川崎の方々も、ハッとして南側をちらりと一瞥していたように見えなくもなかった。

何も恐れず

胸を張り戦え

オー札幌 …

このチャントのさなか更なる一撃が決まり、神はどこまで試練を与えるのかと途方に暮れた。そして、7-0で勝つというのはどんな気分なんだろうかと思った。札幌は快勝してもせいぜい3-0というところであり、ACLや優勝を目指すチームになるならば、同じように上手くいかないチームと対峙したときにも、無慈悲に叩き潰す胆力が必要だろう。大勝ムードのなかでチャンスを得た若手が、ここぞとばかりに初ゴールを叩き込むギラツキも欠かせまい。そうなったときに、私はどうしても敗者の気持ちを案じてしまう。人をそんな目に遭わせることは、できれば避けたいと思ってしまう。しかし、それでは上に行けないのだろう。チームのステップアップを臨むのであれば、私もそれに見合う胆力を持たねばならない。今回の悔恨を忘れずに覚えておけば、将来的に幸せを勝ち取ったとしても、そのなかには少々の苦みを感じることができるだろう。その方が、人間的には大きなサポーターになれるはずだし、そういうサポーターを抱えたチームこそが、ビッククラブへと成長していくのだと思う。

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入場者数:22,522人

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