J1 第32節 清水エスパルスvs北海道コンサドーレ札幌 IAIスタジアム日本平
今季最後の現地観戦。勝てば残留、引き分けでも他会場の結果では残留が決まる一戦は、都倉が遠征に帯同しないという若干の不安を抱えての現地入りとなった。とはいえ代わりのメンバーで組む前線もジェイ、兵藤、チャナティップと遜色ない面子。今回も東京戦に続きゴール裏に入るも、味スタに比べて余裕のない客席はびっしり。やむなく最上段の柵に寄りかかりながら立ち見するシビアな観戦となった。
そんなシビアさとは裏腹に、試合の方の不安はすぐに雲散霧消する。11分、石川のクロスからジェイが高い打点のヘディングを叩き込み先制。その後清水にもハイボールの競り合いからゴールされたかと思いきや、これは相手のファールで取り消しに。ホームサポーターの苛立ちを感じる何とも言えない展開のなか、39分には兵藤・チャナティップの連携からペナルティエリア内の福森にボールがこぼれ、正確なラストパスからまたもジェイのゴール。
その後後半も含め清水に何度か決定機を作られるも脅威と言うには程遠く、札幌が試合をコントロールして完封勝ち。喉から手が出るほど欲しかった16年ぶりのJ1残留は、防寒を怠った私が震えている間にあっさりと手に入ってしまった。チームの流れが良いとき(さらに言えば相手チームの流れが悪いとき)というのは、拍子抜けするほど簡単に事が運ぶこともあるのだろう。昨季のJ2優勝の際に、エースの都倉はJ1残留の方がずっと難しい、J1残留できたときこそ、自分はJ2優勝のとき以上の喜びを爆発させたい、と言っていた。その都倉がいないとき(前節鹿島戦、交代時の態度が悪かったためと後に明かされた)に残留が決まるというのも、サッカーとは数奇なものである。そして、いつの間にか我が軍はエースをベンチ外にできるほどの選手層を手にしていたのであった。
目標を達成した後というのは存外に盛り上がりに欠けるもので、私は東京戦の後の充実感とは打ってかわって、何をして良いのか分からず雨のスタンドに立ち尽くしていた。静岡駅までのバス混雑もあって体力を使い果たし、静岡おでんの店を探して打ち上げる気持ちにもならず、そのまま東京に引き返してしまった。まるで今季初観戦の、惨敗した甲府戦のようなとんぼ返りぶりだなと心中苦笑したが、帰りの新幹線でふと思った。あとの2試合は、結果を気にせずゆっくり楽しむことができるのだと。もう、札幌が負けて広島が勝ったら…などと気にしなくて良いのだと。そんなことが札幌のサッカーに起こり得るとは、思いもしなかった。戸惑いながらも、じわりじわりと嬉しさが込み上げてきた。私の2017年のサッカー旅は終わった。私は静岡で慌てて買った黒ラベルに東京で冬物語を買い足し、暖かい家で静かに飲み明かした。
入場者数:13,723人
ビジター2F自由席(前売) 2,500円
J1 第30節 FC東京vs北海道コンサドーレ札幌 味の素スタジアム
やっと、アウェーで勝てた。
後半アディショナルタイムは4分。大声援でホイッスルもよく聞こえない中、紛れなく試合が終わったのだと分かった瞬間は、嬉しさも安堵も通り越して、ああ、勝ったんだ…と、全身から力が抜けて、半ば放心状態のように立ち尽くしてしまいました。やがて選手たちがゴール裏に向かってくると、少しずつ嬉しさの実感が湧いてきました。19時から青山でライブを観に行くことになっていて、本当は試合終了後すぐに味スタを駆け出さないと間に合わなかったのだけど、あの瞬間はそれも忘れて選手へ拍手を送り、すすきのへ行こうの大合唱では自然と密集地帯に駆け込んで、見知らぬ方と肩を組んで歌い跳ねました。インタビューを受けていたジェイ選手が遅れてやってくると、また拍手して。
生涯の現地参戦の中でも記憶に残る勝利の一つになるでしょう。
昨年度からようやくサッカー現地参戦というものを始めた自分にとって、ゴール裏はやはりどこか敬遠してしまう場所でした。ずっと飛び跳ねて歌えるわけでもないし、試合内容も良く見えないし。8月の帰省時にマリノス戦で初めてドームでゴール裏に入ってみたくらいです。ただ、関東在住で必然的にアウェー観戦が多くなるなか、やはり相手チームの観客に混じって観戦することに、次第に違和感を覚えるようになってきました。Jリーグアプリで当てた招待券で観に行った神戸、広島がどちらもホーム(相手チーム)自由席で、札幌を応援しているはずなのにその感情を表に出せない状況に次第に歯がゆい思いを抱くようになっていました。近場で観に行きやすい東京戦のチケットを迷わずアウェー自由席(札幌のゴール裏)にしたのは、そういった事情からです。
そうは言ってもゴール裏に不慣れな私。正直、味スタの2Fのスタンドから観ようと思っていました。実は5月の新潟戦も同じような思いから、アウェー自由席の真上にある2Fスタンドから遠巻きに応援したことがあったのです。折からの雨で確実に濡れそうだったことも、その思いに拍車をかけていました。しかし味スタのアウェーゲートに入ると、札幌のゴール裏住民と思われる方がコンコースで必死に呼びかけをしていました。できるだけ1Fに詰めてほしいと。これは、結構無茶なお願いだと思いました。子連れの方や高齢の方も居るだろうし、ましてこれだけの雨だと2Fに行きたがる方も多いだろうと。私は幸いぼっち参戦でしたし、初心者なりに川崎戦の豪雨で鍛えられ、雨合羽もちゃっかり用意してきていたので、最前列とまでは行かないまでも、進んで1Fに入らせていただきました。
⚽️FC東京 vs 札幌⚽️
— Jリーグ公認ファンサイトJ's GOAL (@jsgoal) 2017年10月21日
試合前、#北海道コンサドーレ札幌 サポーターが見事なコレオグラフィを作り出しました⤴️https://t.co/uHPCOlfkyO #consadole @consaofficial pic.twitter.com/GAOwOjsQEp
後からTwitter上の反応やDAZNで下田さんや都並さんが札幌の応援に触れられていたことを確認しましたが、とにかく、この試みは完全に奏功していたと思います。こういったことの積み重ねが総じて生み出していた札幌サポの熱量が、とかく東京と段違いなのです。東京も絶対過去に経験してきているであろう全力応援の一例を札幌がやっているに過ぎないとも言えるのでしょうが、だからこそ、この試合においては、それも試合を分ける要因になったと思います。試合前から負ける気がしなかったですし(ネガティブ志向の私ですら)、一点返されてもさして消沈しなかった。試合前には調布にスティングのエコーを轟かせ、東京のYou'll Never Walk Aloneがか弱い声量で繰り出されるとすぐさま「聞こえねーよ!」のブーイング。そしてGO WESTのメロディーでかき消しにかかる札幌サポ。畳み掛けるような応援の連鎖は、これがチームの勢いというものなのかもしれない、と手前ながら強く実感することができました。そしてコレオ。ドーム最終戦の様子を動画で見る度に一度やってみたいと思っていたので、はからずもアウェーで参戦できてとても嬉しかった(私は1F右端の赤区画にいました)。
札幌のチームスタイルには、明確な色が出てきているように思います。堅守、ポリバレントかつ高身長の選手を集めたハイボール戦術。一方でチャナティップの推進力や小野の流動性も備えており、セレッソ戦の菅や磐田戦のヘイスのゴールのような形も持っています。サブが出てもこのサッカーができるくらいの厚みが生まれて、アウェーで問題なく戦えるくらいに戦術が浸透すれば、残留以上のところにいけるのではないか、とどうしても考えてしまいますが、そのためにもまずは残留。まだ何も成し遂げていません。あと4試合、参戦できるのは清水戦のみとなってしまいましたが、このチームの勢いが16年ぶりのJ1残留を勝ち得ることができるのか、最後まで見届けたいと思います。
入場者数:16,817人
アウェー自由席(前売) 2,300円
J1 第28節 サンフレッチェ広島vs北海道コンサドーレ札幌 エディオンスタジアム広島
雲一つない快晴で、はっきり言って日焼けするほど暑かっ
広島は序盤のホーム戦で勝ち、今季初勝利を挙げた相手。
写真の時点(キックオフ30分前くらい)ではバックスタ
鳥栖行きを自重したため、今年の遠征旅では最西の地とな
入場者数:18,065人
バック自由 無料(Jリーグアプリで当選した招待券)
J1 第26節 ヴィッセル神戸vs北海道コンサドーレ札幌 神戸総合運動公園ユニバー記念競技場
神戸はノエスタを楽しみにしていたのだけど、この日は「
どのみち祝杯とはならなかったので、丁度良かったのかも
いつかはノエスタでの試合も観てみたい。今シーズンの残
入場者数:7,911人
ホーム自由 無料(Jリーグアプリで当選した招待券)
J1 第23節 川崎フロンターレvs北海道コンサドーレ札幌 等々力陸上競技場
サッカー初観戦の友人を伴っての参戦。試合開始一時間前
等々力へのバス停で我々を土地勘のない札幌組と思ったの
初観戦の友人には見易さよりも迫力が大事と判断し、最前
帰りに寄った居酒屋北海道でコンサポが何人かおり、帰り
入場者数:18,342人
メインSS指定(前売)5,100円
J1 第22節 北海道コンサドーレ札幌vsヴァンフォーレ甲府 札幌ドーム
ところで空港までのバスでは今度は甲府サポの皆様に囲ま
入場者数:19,561人
赤黒サポーターゾーン・バック(前売)2,800円
噂には聞いていたけどずっと行きそびれていた(というか
J1 第21節 北海道コンサドーレ札幌vs横浜Fマリノス 札幌ドーム
帰省に合わせてホーム2連戦に参戦。羽田からの飛行機の
今回は初めてゴール裏に参戦。といっても立ちっぱなし・
試合は0-2で敗戦。前半良い戦いをしただけに都倉の退
入場者数:17,350人
コンサドーレゴール裏ゾーン (前売)2,200円