蹴球バターサンド

北海道コンサドーレ札幌を遠巻きに応援するbatasakaのブログ

J1 第14節 FC東京vs北海道コンサドーレ札幌 味の素スタジアム

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昨年のアウェー東京戦は中〜下位のカードで、札幌にとってはアウェー初勝利を上げた印象深い一戦だった。今年度、それが2位対3位の上位対決になるとは、誰も想像していなかっただろう。それが日曜開催の、第14節では時間的に最後のカードになっていたというのも、不思議と因縁めいたものを感じる。

昨年と同じ雨中の決戦、ジェイが復帰後即先発、都倉とツインタワーを組んだのも昨年と同じ。互いに互いの良さを消し合うような一戦は、一進一退の攻防と両GKを中心とした好守の応酬の末、スコアレスドローに終わった。微妙なオフサイドで取り消された永井のゴールと、微妙なハンドで取り消された菅のアシストが認められていれば、1-1だったというところか。上位対決に恥じない、熱い一戦を繰り広げてくれたことを誇らしく思った。

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この一戦で印象的だったのは、何より試合前のゴール裏の雰囲気だった。やはり東京は、札幌のアウェー戦のなかでは段違いに人数が多い。そこに、3位と躍進している札幌の機運がプラスされ、1F席は2F席を、2F席は1F席を見遣りながら相互に交わし合うようにチャントを起こし、自分が出した声量も耳に入るボリュームも、聞いたことのないような凄まじいエネルギーだった。そこに居られることを、嬉しく思った。ゴール裏をどこか近寄り難いと思っていた昨年の気持ちは、既に消失していたかもしれない。雨中の決戦は、昨年より激しい雨で全身ずぶ濡れになったが、それを厭わない気持ちになれたのも、あの場所に近いところに居たいと、暗に思わされたからだっただろうか?

試合後、ずぶ濡れになった服を着替えたものの、雨に寒風も加わり体は冷える一方。バス待ち中も雨は容赦なく叩きつけ、靴は海中に足を突っ込んだようなもの。バス内でも程よい冷房に追い打ちをかけられ、家に着く頃には人生の極限に到達した感があった。風邪こそ引かなかったものの、進んで濡れに行くならば少々対策が足らなかったかもしれない。

入場者数:24,589人
ビジター自由

J1 第12節 サガン鳥栖vs北海道コンサドーレ札幌 ベストアメニティスタジアム

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水曜夜20時キックオフの鳥栖アウェーというハードルの高い一戦だったが、GWに休みを一日追加して参戦。九州アウェーは元々長崎を予定していたのだけど、8/1は仕事で100%行けないため鳥栖アウェーに切り替えた。この後長崎や福岡も回り充実した旅となったのだけど、この試合一点に絞っても大変に濃い内容だった。

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W杯に伴う超絶過密日程のなか、今節の札幌は前線3枚のレギュラー(都倉、三好、チャナティップ)を全温存し、内村、早坂、宮吉を送り出した。8戦負け無しの好調のなかで、遂に思い切った一手を打ったミシャ監督。特にリーグ戦で出番のなかった内村に期待するところは大きかったが、前半早々怪我で引くことに。0-0で折り返した後半序盤に、自陣でのパスミスから鳥栖に先制される最悪の流れ(下位に沈む鳥栖にとっては数試合ぶりの得点だった)。なかなか攻撃の形が作れず、ハードルの高い遠征は完敗で終わるかと思われたが、この男がすべてを変えた。


こんな上手い話があるだろうか。サブのサブであったジュリーニョが、5分間に2点を叩き込み、試合をひっくり返した。2016年にチームに加入し、J2でインパクト絶大のゴールを多数生んでいたジュリーニョは、昨夏のアキレス腱断裂でチームを離脱していた。その間にチームはすっかり成長し、なかなか出場機会を得られなかったジュリーニョ。どちらのゴールもゴール裏の目前で打ち込まれたこともあり、見事なインパクトであった。

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このまま逆転勝利を上げた札幌のヒーローはもちろんジュリーニョ。インタビュー対応のために試合後のチャントに参加できず不貞腐れていたそうだが、上の写真の後にゴール裏に挨拶に来てくれ、喝采を浴びていた。ジェイも間もなく怪我から帰ってくるだろうし、そう簡単にレギュラー奪取とは行かないだろうけど、腐らず頑張ってほしい。

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しかし鳥栖は、小さな駅にスタジアムが隣接し、駅内のカフェにはユニフォーム売場も併設していて、サッカーの魅力が詰まった素晴らしい街だった。J2からのし上がってJ1に定着し、豊田などの日本代表も輩出した鳥栖は、見習うべき先輩である。今、札幌は急成長の坂を快速に駆け上がっているが、遠くない将来にまた壁に当たるはずである。そのときに過度なプライドに浸らず、見上げるべき存在を忘れずに認め、謙虚に振る舞えるかどうかが、肝要になってくるだろう。

入場者数:7,377人
アウェイサポーター席

J1 第11節 ベガルタ仙台vs北海道コンサドーレ札幌 ユアテックスタジアム仙台

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初めてのユアスタ泉中央駅から至近、ピッチに近く臨場感のある素晴らしいスタジアム。天気に恵まれたのもあるけど、絶好の観戦環境。

仙台は組織的な良いサッカーをすると聞いていた通り、札幌はなかなかボールを持てない。流れに反して先制点は札幌。福森をボランチに配したのが試合全体でどこまで効果的だったかはあまり実感できなかったけど、この先制点は福森を前に上げたからこそ生まれたといえる。

後半序盤に仙台も得点をあげ、札幌はミンテがイエロー2枚で退場する厳しい展開。負けを覚悟したが、数的不利のなかでチャナティップが殊勲の勝ち越し弾。少し前にチャナティップが絶好機をフイにしていただけに、二度目のチャンスをきっちり叩き込んでくれたことは間違いなくチームを勢い付けた。


退場時にやむなく都倉を下げて攻め手を欠いた中で札幌は何とか食い下がるが、アディショナルタイムのラストプレーで仙台の同点弾を浴び、2-2のドローで決着。勝てなかったのは残念だが、退場者を出しながら相手に勝ちを許さなかったことは評価されるべきだろう。

シーズン序盤の攻撃全振りサッカーで失点を重ねるよりは、堅実に守りつつ点も取れるこのスタイルの方が好き。ただ、どちらが札幌の将来にとって良いのかは、今は何とも言えないところ。

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入場者数:13,812人
A指定席ビジター

J1 第9節 浦和レッズvs北海道コンサドーレ札幌 埼玉スタジアム2002

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今季初の現地観戦は前週の柏戦になるはずだったが、仕事の兼ね合いで参加できなくなり、この浦和戦が今年最初のスタジアム訪問となった。昨年も4月にここを訪れ、調子の良かったミシャ浦和相手に2-3の善戦を演じたが、今季はミシャ札幌として浦和より上の順位で相まみえることになった。何かと話題を呼んだ大槻暫定監督のラストマッチと銘打たれたこともあり、4万近い観客を収容した一戦は、昨季の2Fメインアッパー指定席ではなくゴール裏自由席で参戦した点が、自分にとって去年からの積み上げを感じる点だったといえる。

試合は互いに引けを取らない展開で0-0のスコアレスドロー。レンタル契約の関係でキープレーヤーの駒井を欠いた札幌よりは、浦和の方が攻撃の形を作れていたように思うが、キーパーソンユンを中心とした守りで凌ぎ切ったというところか。得点が見られなかったのは残念だが、昨年敗れた敵地できっちり勝ち点をもぎ取ったところに、チームにとって昨年からの進歩を感じずにはいられなかった。 

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入場者数:39,091人
ビジター自由席

2017シーズンを振り返って

非日常的な体験と故郷チームの応援を求めて、北海道コンサドーレ札幌の現地参戦を始めたのが2016年8月。戦力の引き留めと堅実な補強も実現し、期待の持てる状態でJ1参戦を決めた2017シーズンは可能な限り現地参戦すると決めた。しかし仕事等が重なり開幕の仙台戦と横浜FM戦は観に行けずDAZNの見逃し配信で視聴、いずれも善戦しながらも完封負けを喫した。続くホーム開幕戦、C大阪戦ではエース都倉の今季初得点が生まれ、引き分けに持ち込み初めて勝ち点を得ることに成功。間に挟んだルヴァンカップ磐田戦では小樽出身のルーキー菅が2アシストの活躍を見せ公式戦初勝利、続く広島戦ではリーグ戦初勝利と、着実に上昇気流に乗ってきたなかで迎えたアウェー甲府戦が、私の今季初現地観戦となった。
上昇気流による高揚は長くは続かなかった。前半14分で深井一希が大怪我、不測の事態のなか浴びた兵働昭弘のスーパーゴールは痛恨だった。0-2で敗れた後の甲府盆地の寒さと、帰りのバスでの暗い気持ちは、これから始まる長いアウェートンネルを暗示していたかもしれない。


ホームに戻ると調子を取り戻し、FC東京戦と川崎F戦を1勝1分で乗り越える。アウェーに戻り、好調浦和戦に参戦。2-3で敗れるも兵藤と福森のゴールで食い下がり、甲府戦よりも遥かに希望を感じる内容だった。アウェー指定席でゴールが決まるたびに立ち上がって歓声を送り、憮然と静まり返る浦和のスタンドを眺めるのは、なかなか味わったことのない、誇らしい感覚だった。

 


続く磐田戦は仕事が重なり不参戦。ドローに甘んじるもアウェーで2点を先行し、調子の良さを感じた。ゴールデンウィークのホーム大宮戦は札幌出張に乗じて参戦、自分の座ったアウェー側の赤黒サポーターゾーンからはよく見えなかった宮澤のゴールにより、リーグ戦では初の完封勝利。この試合でようやくタオルマフラーを購入した。


この後、札幌は6連敗を喫することになる。そのうち新潟戦、鹿島戦は現地参戦。新潟戦ではホニの宙返りを見せつけられ、鹿島戦での前半立て続けの3失点は、最近の調子の良さも吹っ飛ぶ完敗ぶりであった。鳥栖戦は新潟戦との兼ね合いで不参加、柏戦は親戚の結婚式と重なり不参加。ただ、大崩れすることはなかった。完敗はしたものの、4点も5点も入れられるような大敗はなかった。また、他の下位のチームも勝ち点を稼ぎあぐね、常に札幌の下に2チーム以上居る状態だったことが、メンタル的にも底を見ずに済んだ理由だったと思われる。


ホームに戻り、清水戦は1-0で久しぶりの勝利。この日は土曜出勤が入ってしまったが、序盤にヘイスのゴールが決まったことを確認して心中歓喜。その後試合終了までがひたすら長かったのを良く覚えている。そして、今シーズン一、二を争う伝説の一戦、大宮戦。参戦する気満々だったがNACK5スタジアムの狭さを知らず、チケットが取れず自宅でDAZN観戦で我慢。2点を先行されて絶望したが、福森が81分、試合終了間際の90+6分とFKから2ゴールを叩き込み引き分けに持ち込んだ。負けていれば大宮と入れ替わりで降格圏に落ちて中断期間を迎えることになっていたのだが、ここを凌げたことが両チームのメンタルに決定的な差をもたらし、結果的に残留/降格とシーズン後の明暗を分ける結果につながったと言っても、決して過言ではないと思っている。そしてこの中断期間にチャナティップ、ジェイが加入。選手層の厚みを増し、数々のキャンペーンを打ってシーズン最多入場者数を稼いだ浦和戦を迎えた。この試合、2-0で勝利したという結果だけを見ると、浦和が調子を落としがちだったとはいえ、なかなかのミラクルである。チャナティップがいきなり先発、都倉が先制、槙野が退場、後半開始と同時に浦和が三枚替え、すぐさま那須が負傷し9対11の状態に、最後に小野のクロスからジェイが追加点。普段起こり得ないことが矢継ぎ早に重なっていく様は、アウェー大宮戦のミラクルのホーム・ヴァージョンと言うことができるかもしれない。そしてその2ミラクルが連続して起こった7月は、異常に濃密なシーズン中間地点だったと言える。
そんなミラクルが長続きしないのは十二分に承知しているが、少しは期待してしまうのが人間というものである。私は次のアウェーC大阪戦に遠征し、1-3で鹿島戦に近い完敗を目にした。内容をよく見れば鹿島戦ほどはやられていないのだけど、前半だけで3失点はやはりこたえる。ただこの試合は後半にチャナティップのアシストから菅がゴールを決めるという絵を見れただけでも救いがあった。結果的にチャナティップのスコアポイントは今季これが最初で最後となり、それを生で観られたというのはなかなかの価値があったと思える。


 夏の帰省に合わせて、ホームの二連戦はどちらも参戦。浦和戦のキャンペーンで配られた2WAYTシャツが売られていたので購入。タオルマフラーと合わせて、仮初めながら赤黒観戦スタイルが様になってきたが、横浜FM戦は都倉退場を含む完封負け。甲府戦はジェイのゴールこそアウェー寄りバックスタンドの目前で見られたものの、ドロー。これが今季最後の札幌観戦となったので、次にドームに来るときもJ1であってくれ、と祈るような気持ちで新千歳に引き返したけど、結果的に祈りが報われる結果となって本当に良かった。


その後の川崎戦は友人とともに参戦。キックオフの笛と雷鳴が同時に鳴り響くような大雨の中の観戦は、サッカー初観戦の友人にはあまりに可哀想とも思ったが、1-2の試合結果はなかなかスペクタクルで見応えがあったようだ。大雨と戦いながら目前で決まったヘイスのゴールは、谷口とチョンソンリョンのミスが重なる非常に珍しいケースから生まれ、後で家で見返すとその無茶苦茶さはなかなか笑えた。


ホームに戻ると仙台戦はヘイスのゴールで清水戦を思わせるウノゼロ勝利、続く磐田戦は都倉とヘイスのゴールで逆転勝利と、浦和戦のミラクルをフロックとすまじと上位相手に勝ち点を稼げるようになってきたことが、これを続けられれば残留できる、と思える要因だったと言える。当時の心境といえば、残留争いの相手に勝ち点を稼ぐ星勘定ばかりだったと言えるからだ。他の下位チームのサポーターもそうであったと思う。そういうなかで中〜上位相手に勝ち点を稼げることがいかにメンタルにプラスに作用することか。逆に甲府、新潟といったチームに勝てなかったのは、負けられない気持ちで向かってくるチームとの対戦がいかに難しいかを如実に表している。
これだけチーム力が付いてきても、未だアウェーでは勝てない。神戸戦に参戦したが、前半4分にポドルスキのシュートのこぼれ球を田中順也に押し込まれるなどし、0-2の完封負け。とにかくアウェーは立ち上がりが悪く、失点の時間があまりに早い。


続くホーム新潟戦は2点を先行するも終盤に追いつかれドローに甘んじる。DAZN観戦しながら思わず何やってるんだ!と怒ってしまったが、札幌に同じように追いつかれた7月の大宮のダメージを思い返すと、そこまでひどく思う必要もないと開き直れたことを覚えている。
神戸に続く西日本への遠征でそろそろ疲れてきた頃の広島戦。この試合はお互いにPKを決め1-1のドローに落ち着くのだが、自分にとっては大きな結果だった。今季アウェーに数々乗り込んだ自分にとって、初めて「負けなかった」。遠い地までやってきて負けることが当たり前になってしまっていた中で、PKだけという試合としてはつまらないと言ってしまえそうな内容だったとしても、初めて勝ち点を得たという事実は、とても大きく、晩酌から翌日の帰京まで充実した気持ちが続いた。そういえばエディスタから広島駅までのバスで札幌サポと広島サポの会話が聞こえたが、広島サポの方はこの後強豪との試合ばかりでお先真っ暗、と嘆いていた。確かにここから広島は大苦戦をするのだけど、そこから最終的に残留して見せたのはさすがの底力である。


ここからの札幌のジェイの快進撃は、今更触れるまでもないだろう。中断期間を挟んで迎えた上位の柏戦、なんと3-0の勝利。相手GKは今をときめく日本代表中村航輔。急造のDFラインを配した采配を含め、優勝の可能性が消失した柏サポは怒り心頭だったようだが、ともかくジェイを中心とした攻撃が見事にはまったことが、結果的に札幌の残留を決定づけることになる。
続くアウェーFC東京戦を2-1の勝利で乗り切り、遂にアウェー初勝利を挙げた。特にジェイの1点目をゴール裏から見たときの、目前でシュートがスルスルとゴール脇に吸い込まれていく絵は決して忘れない。あの日は試合前のコレオや試合後のチャントも含め、札幌サポとしての充実感では今季一の試合だった。


ホーム鹿島戦は兵藤のスーパーゴールで食い下がるも首位相手は1-2でさすがに敗戦。
次のアウェー清水戦が今季最後の現地観戦となった。この試合もジェイの2ゴールで勝利し、札幌は残留を決めた。今季最も大きな成果を上げた場で感じる喜びがFC東京戦よりも控え目だったのは今でも少し不思議なのだけど、それくらい、現地観戦の喜びというのは即物的で、長期的な目標達成よりも、目前でゴールが決まったとか(確かに清水戦のゴールはいずれも清水側ゴールに決まった)、アウェーで初めて勝利したとか、そういう瞬発的な喜びの方が実感は大きいということなのかもしれない。もちろん残留の喜びが小さかったと言っているのではなく、そちらの達成感はむしろ後から感じられるものであったということ。その達成感はその日の夜にようやくじわじわと実感が込み上げ、そして次のシーズンを見据える今このときまで繋がっている。


吹田は是非行ってみたかったものの仕事の繁忙期と丸かぶりで行けず。そしてこのG大阪戦も札幌の勝利。最終戦のホーム鳥栖戦も、ジェイのスーパーゴール、都倉の久しぶりのゴール、横山の劇的決勝弾で3-2で競り勝った。札幌は勝ち点43という出来過ぎの結果で、過去最高タイの11位でシーズンを終えることとなった。
公式発表はまだだが、来季は四方田監督はヘッドコーチとなり、ミシャことミハイロ・ペトロヴィッチ監督が就任すると報じられている。札幌サポが賛否両論なのも分かるけど、今はこの決定を支持したい。札幌の今季のスタイル、私は大好きだ。並行して観てきた日本代表のチームスタイルがポゼッション志向に偏り過ぎていた時代あたりから、パスをつないでボールを失わないことや、ゴール前を綺麗に崩すことに重きを置きすぎ、結果的に一番重要である「得点」ができないことにフラストレーションを溜めていた自分としては、札幌の明快なスタイルは一つの答えだった。最終ラインの福森が中盤省略の正確なロングボールを都倉やジェイに当てる。それだけで上記FC東京戦のようなゴールが生まれる。セットプレーも上手い(セットプレーの守備ももう少し上手くなってほしいのは高望みだろうか。もっとも高身長の選手が多いから、相手のセットプレーもそう簡単ではないが)。ミシャに変えるということは、そのスタイルを半ば捨てるとも言える決断である。でも、序盤の戦術都倉が途中対策されたり、戦術ジェイが鹿島に通用しなかったりと、必ずしも上手く行く万能の杖でないことを早期に悟った上での判断なのだろう。チャナティップをはじめとした選手がより活きるコンビネーションが生まれ、一方でセットプレーの上手さも持ち続け、両者を使い分けることのできるサッカーができれば理想的である。時間はかかるだろうけど、札幌が中上位を目指すために必要な転換であり、予想よりもそのチャンスが早く来た、ということである。時期尚早という意見も十分同調できるが、チャンスがある以上そこに向かうという姿勢を否定する理由はないし、挑まずに失敗するよりは挑んで失敗すべきだろう。もちろん成功を見たいが。失敗しても、札幌は2012シーズンに一度底を見ているわけで、また這い上がる術とメンタルは他チームに劣らず持っているはずである。今は大きな変革な年となるであろう2018シーズンを、1年前にも似た期待と不安の入り混じったような気持ちで、待ち続けるのみである。f:id:batasan:20170809183459j:plain

J1 第32節 清水エスパルスvs北海道コンサドーレ札幌 IAIスタジアム日本平

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今季最後の現地観戦。勝てば残留、引き分けでも他会場の結果では残留が決まる一戦は、都倉が遠征に帯同しないという若干の不安を抱えての現地入りとなった。とはいえ代わりのメンバーで組む前線もジェイ、兵藤、チャナティップと遜色ない面子。今回も東京戦に続きゴール裏に入るも、味スタに比べて余裕のない客席はびっしり。やむなく最上段の柵に寄りかかりながら立ち見するシビアな観戦となった。

そんなシビアさとは裏腹に、試合の方の不安はすぐに雲散霧消する。11分、石川のクロスからジェイが高い打点のヘディングを叩き込み先制。その後清水にもハイボールの競り合いからゴールされたかと思いきや、これは相手のファールで取り消しに。ホームサポーターの苛立ちを感じる何とも言えない展開のなか、39分には兵藤・チャナティップの連携からペナルティエリア内の福森にボールがこぼれ、正確なラストパスからまたもジェイのゴール。

 その後後半も含め清水に何度か決定機を作られるも脅威と言うには程遠く、札幌が試合をコントロールして完封勝ち。喉から手が出るほど欲しかった16年ぶりのJ1残留は、防寒を怠った私が震えている間にあっさりと手に入ってしまった。チームの流れが良いとき(さらに言えば相手チームの流れが悪いとき)というのは、拍子抜けするほど簡単に事が運ぶこともあるのだろう。昨季のJ2優勝の際に、エースの都倉はJ1残留の方がずっと難しい、J1残留できたときこそ、自分はJ2優勝のとき以上の喜びを爆発させたい、と言っていた。その都倉がいないとき(前節鹿島戦、交代時の態度が悪かったためと後に明かされた)に残留が決まるというのも、サッカーとは数奇なものである。そして、いつの間にか我が軍はエースをベンチ外にできるほどの選手層を手にしていたのであった。

目標を達成した後というのは存外に盛り上がりに欠けるもので、私は東京戦の後の充実感とは打ってかわって、何をして良いのか分からず雨のスタンドに立ち尽くしていた。静岡駅までのバス混雑もあって体力を使い果たし、静岡おでんの店を探して打ち上げる気持ちにもならず、そのまま東京に引き返してしまった。まるで今季初観戦の、惨敗した甲府戦のようなとんぼ返りぶりだなと心中苦笑したが、帰りの新幹線でふと思った。あとの2試合は、結果を気にせずゆっくり楽しむことができるのだと。もう、札幌が負けて広島が勝ったら…などと気にしなくて良いのだと。そんなことが札幌のサッカーに起こり得るとは、思いもしなかった。戸惑いながらも、じわりじわりと嬉しさが込み上げてきた。私の2017年のサッカー旅は終わった。私は静岡で慌てて買った黒ラベルに東京で冬物語を買い足し、暖かい家で静かに飲み明かした。

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入場者数:13,723人
ビジター2F自由席(前売)
2,500円

J1 第30節 FC東京vs北海道コンサドーレ札幌 味の素スタジアム

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やっと、アウェーで勝てた。

後半アディショナルタイムは4分。大声援でホイッスルもよく聞こえない中、紛れなく試合が終わったのだと分かった瞬間は、嬉しさも安堵も通り越して、ああ、勝ったんだ…と、全身から力が抜けて、半ば放心状態のように立ち尽くしてしまいました。やがて選手たちがゴール裏に向かってくると、少しずつ嬉しさの実感が湧いてきました。19時から青山でライブを観に行くことになっていて、本当は試合終了後すぐに味スタを駆け出さないと間に合わなかったのだけど、あの瞬間はそれも忘れて選手へ拍手を送り、すすきのへ行こうの大合唱では自然と密集地帯に駆け込んで、見知らぬ方と肩を組んで歌い跳ねました。インタビューを受けていたジェイ選手が遅れてやってくると、また拍手して。

生涯の現地参戦の中でも記憶に残る勝利の一つになるでしょう。

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昨年度からようやくサッカー現地参戦というものを始めた自分にとって、ゴール裏はやはりどこか敬遠してしまう場所でした。ずっと飛び跳ねて歌えるわけでもないし、試合内容も良く見えないし。8月の帰省時にマリノス戦で初めてドームでゴール裏に入ってみたくらいです。ただ、関東在住で必然的にアウェー観戦が多くなるなか、やはり相手チームの観客に混じって観戦することに、次第に違和感を覚えるようになってきました。Jリーグアプリで当てた招待券で観に行った神戸、広島がどちらもホーム(相手チーム)自由席で、札幌を応援しているはずなのにその感情を表に出せない状況に次第に歯がゆい思いを抱くようになっていました。近場で観に行きやすい東京戦のチケットを迷わずアウェー自由席(札幌のゴール裏)にしたのは、そういった事情からです。

そうは言ってもゴール裏に不慣れな私。正直、味スタの2Fのスタンドから観ようと思っていました。実は5月の新潟戦も同じような思いから、アウェー自由席の真上にある2Fスタンドから遠巻きに応援したことがあったのです。折からの雨で確実に濡れそうだったことも、その思いに拍車をかけていました。しかし味スタのアウェーゲートに入ると、札幌のゴール裏住民と思われる方がコンコースで必死に呼びかけをしていました。できるだけ1Fに詰めてほしいと。これは、結構無茶なお願いだと思いました。子連れの方や高齢の方も居るだろうし、ましてこれだけの雨だと2Fに行きたがる方も多いだろうと。私は幸いぼっち参戦でしたし、初心者なりに川崎戦の豪雨で鍛えられ、雨合羽もちゃっかり用意してきていたので、最前列とまでは行かないまでも、進んで1Fに入らせていただきました。

後からTwitter上の反応やDAZNで下田さんや都並さんが札幌の応援に触れられていたことを確認しましたが、とにかく、この試みは完全に奏功していたと思います。こういったことの積み重ねが総じて生み出していた札幌サポの熱量が、とかく東京と段違いなのです。東京も絶対過去に経験してきているであろう全力応援の一例を札幌がやっているに過ぎないとも言えるのでしょうが、だからこそ、この試合においては、それも試合を分ける要因になったと思います。試合前から負ける気がしなかったですし(ネガティブ志向の私ですら)、一点返されてもさして消沈しなかった。試合前には調布にスティングのエコーを轟かせ、東京のYou'll Never Walk Aloneがか弱い声量で繰り出されるとすぐさま「聞こえねーよ!」のブーイング。そしてGO WESTのメロディーでかき消しにかかる札幌サポ。畳み掛けるような応援の連鎖は、これがチームの勢いというものなのかもしれない、と手前ながら強く実感することができました。そしてコレオ。ドーム最終戦の様子を動画で見る度に一度やってみたいと思っていたので、はからずもアウェーで参戦できてとても嬉しかった(私は1F右端の赤区画にいました)。


札幌のチームスタイルには、明確な色が出てきているように思います。堅守、ポリバレントかつ高身長の選手を集めたハイボール戦術。一方でチャナティップの推進力や小野の流動性も備えており、セレッソ戦の菅や磐田戦のヘイスのゴールのような形も持っています。サブが出てもこのサッカーができるくらいの厚みが生まれて、アウェーで問題なく戦えるくらいに戦術が浸透すれば、残留以上のところにいけるのではないか、とどうしても考えてしまいますが、そのためにもまずは残留。まだ何も成し遂げていません。あと4試合、参戦できるのは清水戦のみとなってしまいましたが、このチームの勢いが16年ぶりのJ1残留を勝ち得ることができるのか、最後まで見届けたいと思います。

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入場者数:16,817人
アウェー自由席(前売)
2,300円